
城野さんの展示から歩いて5分もしない場所で今度はオバタクミさんの銅版画の個展。
わした銀座の裏手にあるOギャラリーというところでした。
こちらも初めて行くギャラリー。
オバタさんが挿絵をされたという本が発売されたそうで、
その本に使用されている作品とこれまでの作品の展示。
本用の新作は10cmちょっと角の小さな作品ですが沢山種類がありました。
本では印刷の関係で2色刷りだったそうで、そのためのコントラストで製作していて
それだけでいつもの作品となんか違う!という違いを感じられました。
ということは、よっぽど「いつものトーン」というのがあるのですね。すごい。
Oギャラリーは2つのギャラリーからなっているようで、
お隣のスペースで展示されてた油絵も「宇宙からの来客」のような
不思議なイメージで面白かったです。交信、交信。

<コトコト展 - winter corridor ->を見に銀座のギャラリー「時コレクション」へ。
beamsの斜め前あたりです。
銅版画でご一緒の城野由美子さんが銅版画で参加されてました。
展示はグループ展で、いかにも冬らしい雰囲気の陶器や鍋つかみ、漆の器などなど
こじんまりとしてかわいいグッズが集まった温かみのある展示でした。
木版画も飾ってあったんですが、やっぱり木版は温かみと素朴さが良いですね。
城野さんの作品は色んな技法が織り混じって繊細かつ重みがあります。
こんなに複雑なのに色使いも多色で色分けも様々。
一枚刷るのにどれだけ時間かかるんだろう?
これまで見たことがある作品とちょっと雰囲気の違う新作も
なんだか児童書の挿絵のようで少し真面目で夢がある素敵な作品でした。
展示も良かったのですが、このギャラリーが入っているビル、なかなかのものです。
その名も「名古屋商工会館」!
1Fには名鉄のなんかの事務所が入ってます。
建物はレトロで、入り口はずっしりとした扉。
(レトロとはいってもデコレイディブなほうじゃなくて商社っぽい、飾り気のないほうのレトロです)
銀座って時々こういうレトロな建物に入れる機会があるところが良いですね。

2007年11月20日に場所を新たに再再々オープンしたギャラリーROCKETへ行って来ました。
ついにすっかり南青山に。
やっぱりちょっと目立ちにくく、またやっぱり小さいスペース。
今回の場所はオープンの時間が夕方5時〜21時が基本のようなので
この冬の時期、辺りは暗くてスペースの全貌は分かりにくかったんだけど
なんとなく「あぁまたROCKET始まったんだ」…と感じました。
再開の第一弾は青木むすびさんの<夜の植物園>。
装苑などでよくその作品をみることが出来ます。
植物園ということで生花含む(まさか全て生花ってわけはないとは思う、10日くらい会期あるし)
ちょっと毒のある花とカラスの群れのディスプレイ作品でした。
室内は暗く、本物の火を灯したシャンデリアと、
ひんやりした外気の入って来るかんじがちょっと魔女の庭っぽさを醸し出してました。
加湿器とかで湿気も演出しても合ってたかも。
これからのROCKETもなんだかんだ楽しみです。

今年は一応ひとつの節目と思われるものを迎え、
私に限っては単純明快な名前にちなみ「その名のごとくお幸せに」
とお言葉を頂くことが何度かありました。
それは嬉しいし、結局はその通りなんだけど、実はちょっとだけ違うのです。
私の名前は母がつけてくれた名前です。
私が中学生か高校生のときに意味を教えてもらう機会がありました。
「幸せな子っていう意味でも良いんだけど、本当は幸せにする子なんだ」
それまで気を張ってた肩がびっくりするくらいスーッと軽くなりました。
こういうと変かもしれないけど「私、幸せじゃなくて良いんだぁー!」って楽になったというか。
そのことが手伝ってか、私なりの幸福観は徐々に明確になったと思います。
結局は一周まわって、私自身も幸せを感じられるんだと思う。
ということでやっぱり「"その名のごとく"幸せに」なのです。
みなさん、どうもありがとうございます!
*画像は宅急便ではるばるやって来てくれた「花工房くるみ」さんのお花。
Iさんからの贈り物です。プランターのようないけ方で庭がやってきたかと思いました。笑

<Bronze & Willow 松本里美銅版画展>を見に銀座伊東屋8Fのミニギャラリーへ。
先月すごく時間に追われ忙しそうだった松本さんでしたが
色んな仲間に助けられ…と言っていた通り、
何事もなかったかのようなきちっと完成された初日を迎えているように見えました。
松本さんは歌も歌っており、作品と連動した曲も作っています。
その曲が今回アルバムになって、
なおかつ作品集とそのCDを一緒にした本をこの度発売することになったそうで、
会場ではCDが流れ、完成したばかりの本もちゃんと置かれていました。
この本がすごい良いんですよ〜。
色も写真も奇麗で作品集としても素敵な仕上がりです。
展示のほうは、前回の個展と同じものと作品集にも載っている新作が半々くらいでしょうか。
でも歌詞と合わせて絵をみると、また違った面白さがあります。

オペラシティにあるICCへ<LIFE -fluid. invisible, inaudible…>を見に行って来ました。
元々これに行こうと思い、いつまでだっけか?と調べたらもう残りあと3日!
早く行かなきゃ、と思ったのですが、よく見たら
アートギャラリーの当日半券があると100円引きになるとのこと…
アートギャラリーで<北欧モダン>が始まるのを待ったのでした。
<LIFE -fluid. invisible, inaudible…>は坂本龍一+高谷史郎のインスタレーション。
フライヤーでの写真がきれいだったので何やら面白そう…と期待が膨らみます。
会場入り口で「中へ入ると会場全体が作品になっています」というような説明を受け、
暗幕を開けて中へ入ると…
なんじゃこの異様な風景は!?
このインスタレーションは天井から9つの浅い水槽のようなものが
水を張った状態で吊るされていて、水槽では人工的に霧が作り出されており
それぞれ天井から水面(霧)へ映像が投影されていました。
その映像をよーく見ようと、全ての水槽の下に人が寝転んで見ていたのです。
こう書くとなんとも思わないかもしれないけど、
流れる音とぼやーっと浮き出る映像(そのときは"舞踏"のようなのが流れてた)は薄暗くて、
第一印象は「なにかの宗教?」と思ってしまうほど異様でした。
なんだか堕落した人間の様子を見せられてるような。怖い…。
これは作家が意図してる見方なのだろうか…違う気がする。
だって作品よりも、寝転んでる人たちのが気になるんだもの。
いびきかくほど本当に寝てる人まで…。
結局しばらく1カ所で映像を見てたんだけど、
途中「じっくり1カ所を見るものじゃない」という意図を感じて、
全体で1つの作品として鑑賞して帰りました。
なんだかんだ1時間ほどいたー。
全体的に静かでしたが、中には捲し立てるような怒りのような場面もあり、
戦争を感じさせる暗く重い場面もあり…。
ビジュアルはとてもきれいで、とくに「+」の字が整然と並んでいる姿は
きれーっに霧に奥行きが映し出されて格好良かったし、
他にも数字が無数に現れてくる過程では
天井に星空か蛍の大群が現れるかのように神秘的でした。
今回の作品を見て、見る人も作品と一体化してみえるような
作品の邪魔にならない方法を考える展示方法っていうのも必要だなぁと思いました。

今月もオペラシティへ…。
<北欧モダン デザイン&クラフト>を見て来ました。
北欧デザインといえば、庭園美術館での展示が充実していて記憶に新しかったので
気持ち的にはやや短い間隔。
しかもデザイン家具はそこかしこで見られたり取り上げられたりしているので
どの程度新鮮に感じられるかな〜?と疑心暗鬼でお出かけ。
結果、納得の品揃えと充実でなかなか良かったと思います!
POPの説明が足りない…という声を他のギャラリーから漏れつつでしたが、
北欧デザイン大好き!っという声が聞こえて来そうなディスプレイで良かったと思います。
基本的にどの角度からも見られるようになってたのも嬉しい。
1つだけ、最初のほうにあったベンチの背面が見たかったのだけど
壁にぴったりで見られなかったのが残念でした。
革のロープで肘掛けの角度を変えられる、なかなかカワイイ「可動」式でした。
テキスタイルがあまり良くなかったせいか目立ちはしてなかったみたい。
それにしても、こうして様々な北欧モノに対面すると、う〜ん「神経質」。
といっても第一印象の「温かみ」や「ゆとり」みたいなものはちゃんとあるんですが、
ナーバスな部分も背中にしっかり感じられます。
厳しい自然だったり、ひたすら穏やかな景色の中では、
いつもの生活にいくつも小さい愉しみを散らばせたくなるのかもしれない。
ヤコブセンのコーナーの出典では
ヤコブセンのデザインは「第二次世界大戦の前後で明らかに違いがある」
ということが書かれていました。
戦前デンマークにいた頃はコルビュジェのような直線的なデザインだったのが、
戦中スウェーデンに渡り、その後デンマークに戻ってくると
セブンチェアやアントチェアのようなあのフォルムを作るようになっていたそうです。
それって願望の表れなんでしょうか。
私にしては珍しく初日!に行ったので、会期は来年1/14まで。
まだまだたっぷりあります。