
いつものごとく、KLのH部さんご夫婦に誘っていただき、久しぶりに歌舞伎座へ。
今回は夜の部の<山吹><天守物語>でした。
七月大歌舞伎はすべて泉鏡花作。
実はあまり知らないのですが、よく舞台の製作記者会見だとかを開いている<夜叉ケ池>の作者だそう。
そういった舞台になるのも頷けるような演出と、通常の歌舞伎とは違ってかなり派手で艶やかな衣装や、衣装でいうと洋装も出て来たりと時代背景が違いました。
最初に見た<山吹>はイメージものという印象。始終静かで場面転換もほとんどなく、ちょっと感情移入しにくいヒロインの突拍子もない決断に状況を読むのが少し難解でした。
「妖艶」というのが泉鏡花作品の持ち味らしく、それは伝わってきます。
次に見た<天守物語>は一変して物語を辿りやすい内容。もっと話が長くても良いのに…と思うのですが短めで、歌舞伎座自体の閉店(?)もいつもより30分くらい早かったです。
そして新しい演目のせいか、泉鏡花作品のためか、女形の衣装が本当に派手!艶やか!
ちょっと珍しい模様だったり、明るい色・パッキリした色を使ったり、大柄の模様をあしらってあったり…。
子供の衣装も袖口に、昔自転車のハンドルにくっついてたようなカラフルなテープが付いてました。
もちろん(!?)ラメのような素材も使っていたように見えました。
そんな目に楽しい泉鏡花作の歌舞伎でした。
そういえば、これが初めての海老蔵鑑賞だったのですが、はっきりした顔だからか余計におしろいがきわだって良かったです。隈取りもきっと似合うはず。今度はもっと面白い役を見てみたいです。

丸の内にある<明治生命館>へふらっと入って来ました。
昭和9年竣工の石造り(コンクリート?)の立派な建物。現在ではおそらく建てる人がいなさそうな、古くて重厚感のある西洋建築です。
古い建物なのに石はきちんと清掃してあって、新品のように白くてすごく奇麗でした。
その明治生命館、現在も明治安田生命として普通に使われているようですが、会社がお休みである土日のみ<一般公開>しているんです。もちろん見学用のルートがあってそれに沿って歩くんですが、結構充実!満足できる内容でした。
ルートの最初のほうではタッチパネルで建物の見所をまとめた360度見渡せるクイックタイムVRのようなものまで作ってありました。気合いはいってますね!しかもなかなか分かりやすい。
こういう古い建物ってひとつひとつの飾りを見るのが楽しいです。
空調の空気孔のデザインまで凝っていて、しかも部屋によっても違いがあったりするので、どうやってデザインを決めていったかの作業工程を脳内でなぜかシミュレーションしてしまったり…。これだけデザインする箇所があるとそれなりの時間を要したんでしょうね。どこの部屋を最初に考えたんだろう?
ほかに、真鍮で出来た空調の調整ダイヤルのメモリのすれ具合だとか、食堂に食事を運ぶための小さいエレベーターがいくつも並んでいた姿とかもかわいかったです。
見学以外でも、見学用の入り口付近のラウンジは穴場だったので、待ち合わせに使えそう。
しかもそこで使用されていた白いローテーブルは、一見シンプルながら天板が石のような素材になっていてさりげなく重厚感があります!いいなぁ〜欲しい!
家具といえば、明治生命館にある当初からの家具は、日本で最初のインテリアデザイナーと思われる梶田恵さんのデザインだそう。
ちょっと調べてみたら、明治生命館の設計をした岡田信一郎とはここ以外にもいくつかお仕事してる様子。もとは大学の講師と生徒だったそう。女性なんだろうか男性なんだろうか?時代的にはやっぱり男性なのかな?
*画像は明治生命館ではなく、別の建物。古い商店の窓にこんなかわいい鍵が刺さってました。