March 24, 2006

長谷川潔展

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<銅版画家 長谷川潔展  作品のひみつ>を見に横浜美術館へ。
昨年のルーブル以来です。駅までが遠いんだけど、駅にさえ着けば駅から徒歩1分くらいとすごく近くて、地下鉄から地上に出て視界が広〜くなった真ん前に堂々とした美術館が見え、気持ちが良いです。

さて長谷川潔自身はこの無知な私はいつものごとく知らない人でした。
ただ銅版画が気になって…。気になったものの、あんまりにもちらしの作品がいかにも!な銅版画作品だったため、満足出来るのか?時間かけて横浜美術館まで行くべきか?と悩んでいました。…そしたらやっぱり終了間際になってしまいました。

でも結果は…「行って良かった!!」

一言で「版画」といっても手法が様々で、それは年月が経つにつれ(色々な作品を見るにつれ)「え!これも"版画"!?」「こっちも"版画"!?」と増えていき、本当にもう、…よく分かりません!どこまで版画?とにかく版があれば版画?
エッチングも版画の技法のうちらしく、版画作品を見ていると「版画」のカテゴリーの中に名前が出て来ます。そのエッチングもガラスだったり銅板だったりと色々で、ガラスエッチングなんて授業でやったときには版画だなんて感覚全くなくやっていたし…。(いやそもそも本当にガラスエッチングは版画ってことで良いの?)技法を言われただけじゃなんだかよく分からないものなのね〜?と今では思っています。

「行って良かった」理由のひとつは、展示室へ入る前にすでにありました。
「版画の技法」についての説明の紙をもらえたからです。どうやら私が高校時代授業を受けてなにやら心の中で膨らんだのは銅版画の中の「ドライポイント」という技法だったらしい。
しかもあんなに明解だと思っていた「木版画」にさえ「板目木版」と「小口木版」なるものがあるとは!なにやら色々知らないことばかり。何も考えないで版画摺ってた…。

長谷川潔は1891年の生まれ、「創作版画」の先駆けだったそうです。「創作版画って?」と思いませんか?「創作版画」って自分で図案を考えて、自分で彫って、自分で摺ることだそうです!今はもうほとんどコレですよね。そう考えると「創作版画」が始ってまだ100年ほどってこと!?なんか意外です。

展示作品でとくに良かったのは建物の風景以外の作品。建物の風景はそれはそれで意義のある作品だったのですが、見た目だけでいうとどうも建物の風景はあまり好きではないようで。その他の樹や草花・静物・窓の作品はどれも素敵でした!

あとは木版画よりもやっぱり銅版画。木版画自体は好きですが、長谷川潔作品については銅版画のが好きだと分かりました。結構木版画についてはざっくりした工芸っぽいものが多かったです。でもやはりうまくなっていってるのが分かる…。

銅版画ではメゾチントがすごく良かったです。<二つのアネモネ>の白いレースの表現の模索などがすごく綺麗でしたし、人形がモチーフとして出てくる作品は物語りのようで独特の世界観をイメージ出来て面白かったです。人形ってすごい。

版画についても初歩的なことを改めて気が付くことができたり。
良い展示でした。

*画像はちらしに使用されていた<小鳥と胡蝶>1961年 メゾチント

投稿者 orangeworks : 10:58 PM | コメント (0)

March 12, 2006

足袋工場跡で足袋づくり体験!

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兼ねてから行ってみたかった<MY足袋づくり体験>をしに地元に昨年出来た<足袋とくらしの博物館>へ行きました。
この博物館は昨年5月まで実際営業していたマキノ本店さんという足袋やさんの工場を改装したもの。改装っていってもほぼそのままの形なのでとっても居心地が良いです。建物は大正の建造物!木の風合いと黒光りする、いかにも重た〜そうなミシンとがとてもマッチしています。

友人のMえちんとともに持参した生地を使って、いざ足袋づくり開始!
つってもミシンは特殊だし、失敗して履けなくても困るので職人さんが詳しく説明してくれつつほぼやってくれました。本当に足袋のミシンって、足袋を作るためだけに出来てるミシンなのです。一見の価値ありますよ!

職人さんの手際の良さを間近で見られるのも良いですね。
そして何より古い建物好きとしては、所々の小物がまたかわいいし、実際に使われているっていうのが良いですよね。

出来上がった足袋は袋に入れてもらい、ペーパも入れてもらって立派になりました。
もちろんペーパは「別注」等、高価な足袋のときに入れる形のを入れてくれました。本当に別注だしね!

足袋づくりの体験は、月1でやってるみたいなので是非是非。まだ穴場でしたよ〜。

投稿者 orangeworks : 09:58 PM | コメント (0)

March 10, 2006

熊谷アート&キッチン

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地元近隣に今度オープンする<熊谷アート&キッチン>へ見学兼撮影に行きました。
これからサイトを作る予定なのです。
今はまだブログのみなのですが、更新も頻繁なので読んでいて色々分かって楽しいですよ。

場所は鎌倉町商店街という商店街のまん中です。
元生地やさんの建物を改装して今月25日からレンタルスペースとして再スタートとなります。
建物は昭和20年代の建築で、洋風のモダンな建物。私の大好きなレトロモダンな作りとなっています。やぼったい色の外壁もまたおばあちゃんの集めた布の端切れかのようでなんだかノスタルジックです。

2階建て(+物置きとしてのロフト)で、1Fは現代風にきれいに改装されていますが、2Fはほぼ元のイメージのままです。小さいタイル張りの洗面所や、生地やさんがオープンした際のお祝の鏡がかかったトイレ、高い天井、大きくて大胆な窓枠のある窓、レトロな鍵がついた窓、黒電話、今ではあまり見かけないような仕切りの壁…などなど色々想像が巡るような造りです。
やっぱり昔のガラスって良いですね。あの独特のゆがみがそのまま残る強化ガラスってないのでしょうか?オシャレとして針金を入れて貝のような模様を連想させる、そんなデザインの強化ガラスはないのでしょうか?
あぁかわいいなぁ〜。

この2階、クラッシックバレエが似合うのですよ。(勝手なイメージ)
小さなプリマがレッスンする様子を思い描いて心無しか自分までつま先立ちになってしまいそうです。

*画像左から:
2Fへ続く階段。
階段との仕切りの壁+ロフトへ続く階段+針金入り窓と机(黒電アリ)。
おトイレ。

投稿者 orangeworks : 09:43 PM | コメント (2)

March 02, 2006

オラファー エリアソン/影の光

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<オラファー エリアソン/影の光>を観に原美術館へ。
〜3/5までなのでもう終わってしまいますが、この春から原美術館屋上にエリアソン作品が設置されるそう。

展示は、作品のタイプとしては久々のインスタレーションもの。
かなり理科要素が色濃かったのですが、やっぱり綺麗だなぁ〜と静まることには変わり無し。
作品としては、上の画像「美/Beauty (1993)」から始り、最後の「単色の部屋と風が吹くコーナー」まですべて楽しめました!
しかしあいかわらず展示数少ない原美。

「美/Beauty」は、天井から霧の壁を作り、そこへ光をあてることで虹を作った作品。
歩いたり目線の位置を上下することで細かい毛の毛皮のように見え、美しかったです。光は幻想的ですね。
「円を描く虹」「色彩の空間を包み込むもの」「空間を包み込むもの」の回転する輪が放つ光の色や軌跡を楽しむものは、よく日向でステンレスやアクリル部分がある鉛筆・シャーペンでものを書いている際に出る輪っかの大きくてコントラストの強い版みたい。

展示作品の中でも気に入ったのは「カメラオブスキュラ」と「単色の部屋と風が吹くコーナー」の2つ。
一緒に行ったJonは「色彩の空間を包み込むもの」が『欲しい!』と言ってお気に入りのご様子でした。

「カメラオブスキュラ」は原美術館の窓に凹レンズをあてがえ、そこから見える景色をスクリーンに写し出した作品。目線の位置に焦点が合い、これまた目線を変えると色んな所がはっきり見えるようになって面白い。これが残念なのは、本日は風も弱く、曇り空だったこと。雪が降ってる日や風が強い日だったら景色に動きがあって尚良かっただろうと思いました。あとは兎だとか犬だとかを放しておいてくれるとときどき動きがあったのかな。猫じゃ逃げちゃうので無理。

「単色の部屋と風が吹くコーナー」は壁一面にオレンジの光源のある部屋でした。
入ったら…あ!私たちモノクロ人間だ!最近行かないのですが、オレンジのライトのトンネルに入ればこんな状態を味わえるんでしょうね?とはいえ、さっきまで色つきの日常だったし、あまり味わえないので素直にビックリ。モノクロって通常写真だったり、フィルムだったりとその中の人自体を触れないじゃないですか?触れるのです。モノクロ人間に。
ふっと自分の掌を見ると、「うわーっ!なにこの皺!そして色ムラ!」モノクロ写真を思い出しました。岡本太郎が撮ったおばあちゃんの顔を思い出したのです。鏡を出して自分の顔をおそるおそるチェック…良かった、残酷な溝はまだ見当たりませんでした…。モノクロ写真の良さについて、こんなことを聞いたことがあります。「雑多な色など、情報を減らすことによっていつもの景色が違って見える」と。とんでもない!モノクロにすると見えなかった情報がかなりはっきり見てとれましたよ!私の掌…。ものすごい情報量でしたよ。
でもちょっとやみつきになりそうな。すねの辺り乾燥してる足を見てみたいような。自虐的でしょうか?いや、良かったんですよ、本当に!空をみている気分でした。満天の星が掌にはありました。新発見…。
この部屋、出てからもちょっと楽しめました。部屋から漏れたオレンジの光りが廊下を照らしていたのですが、こちらへ向かってやってくる人がみんな途中からモノクロ人間に変身!!みんな何くわぬ顔をしてモノクロの世界へ入って来ます。あ〜面白かった。
*モノクロとは書いてますが、実際はオレンジ×グレースケールなのでツートンカラーです。

投稿者 orangeworks : 08:56 PM | コメント (0)