
フリーペーパー共存の仲間アヤックルのダンス公演を観に芸術劇場(池袋)へ行って来ました。
実は小さい頃から現代舞踊をやっているアヤックル。所属しているのは稲葉厚子先生の元に開かれた舞踊舎<踏りゃんせ>。これまで単独の公演のみ観てきましたが、今回は<2010都民芸術フェスティバル>というイベントの一環で全部で3団体の現代舞踊が観られるというものでした。その一番最初の出番でした。
稲葉先生の舞台はいつも人間や精神の大事なところを表現していて、観て華やかで美しい物語とは違って、とてもコンセプチュアル。テーマは重く、向き合うとちょっとシャキッとするような空気が漂う舞台です。お隣に座っていたおばさまが「いつも哲学があるのよね〜」と話すのが聞こえました。本当にその通りだと思う。
今回のタイトルは<Enlightenment 〜光を求めて〜>。都民芸術ということでの分かりやすさへの配慮なのか、始まる直前にナレーションで説明が入りました。<ある美術展にて私の心に深く啓示されたこととは>生きている人たち手を繋ごう、そんなテーマでした。
ひとりで思っていてもなかなか変われない。周りは無関心で、始まらない。自分の中の諦めてしまいそうな気持ち、葛藤の末にようやくひとり理解者が出来て、その前向きな気持ちが広がって行く、そういうイメージの作品でした。
またこの間読んだ<タイタンの妖女>のことになってしまうけど、そこにあった皮肉の1文。<もし、天使というようなものが存在するなら、せめてマフィア程度の組織力を持ってもらいたい(p.236)>天使は個人プレーヤーのことが多いのでしょうか…。でもくじけない心を持った天使が集まれば、ノロノロとでも前に進んでいけるかも。
そして最近ふと思う。本でも何でもそこに見いだすものは人それぞれ。もしかしたらそれぞれ今一番悩んでいることや抱えてる問題に自然と沿って答えを見つけるのかもしれない。
投稿者 orangeworks : February 14, 2010 11:05 PM