February 08, 2010

タイタンの妖女

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随分前にTVで小説家の人が毎回ゲストでやってくる<爆笑問題のススメ>という番組をやっていて、よく見ていました。(今調べたら4年前に終わった番組だった!面白かったんです。見てなかった方はDVD見て欲しいくらい。)その番組の最終回で太田光が4冊の本をおススメしていて、その力説たるや印象的でした。
印象的だった理由はもうひとつあって、どれもどこか私の好きな本・作家の作品だったので嬉しく思ったからでした。
そこで紹介されていた本は<晩年/太宰治><銀河鉄道の夜/宮沢賢治><フラニーとゾーイー/サリンジャー><タイタンの妖女/カート・ヴォネガット・ジュニア>でした。

その中で全く馴染みのなかった本が<タイタンの妖女>でした。

その番組を見たときのうろ覚えの記憶で勝手に、これまた好きな本<星の王子さま>みたいな雰囲気を想像していたのですが…淡々と進む<星の王子さま>と比べてまったくしっちゃかめっちゃかで頭が混乱しながらなんとか最後までついていった、というかんじでした。

お話の冒頭から平常心の人間は誰一人いないような中、唯一信頼していた人物に裏切られつつ、終始私も塀の外の傍観者のような、火星人に記憶を奪われたかのような状態で、なんだか分からないけど後半やたら胸を打つセリフをところどころで聞かされ、…なんだろうこの登場人物たちの人生?いっぱいのものを身にまとって、ひと一倍色々あったくせにちっぽけな人生劇場を見ている気分でした。

ひとはシンプルになったときそこに残す僅かなものは素朴な愛情、それだけで安らげるんだよ、そういわれているような本でした。
それと人生やり直せるならどこかみんな、出来るだけ良い人になりたいんじゃないかなぁー。そういう願望はつまらないものでも、恥ずかしく思うものでもなんでもないんじゃないかと思うのでした。そんな小さな願望にもきっと小さな"UWTB"(そうなろうとする万有引力)が働くんじゃないかな。

最後の方のラムファードとサロの部分には、ちょっと長編ドラえもん<のび太と鉄人兵団>のイメージも思い出されて涙を誘うのでした。まさか<タイタン…>が元ネタではあるまいな?なんてね。
どちらもそれぞれ素敵だし、なにより普遍的な答えのないテーマだから時代を超えてそんな作品が出現するんでしょうね。

投稿者 orangeworks : February 8, 2010 09:23 PM
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