
<世界で最も美しい本 1991-2005>を見に印刷博物館へ。
ずっと興味はあったけども行く機会がなく、印刷博物館へ行くのはこれが初めて。
凸版印刷(株)の社内にあるのだけど、さすが凸版印刷、キレイだしデカい!
しかも無料なのが嬉しい。
いつものごとく、私は行事にも疎いため"ドイツで毎年3月に開催される「世界で最も美しい本コンクール」"の存在なんてつゆ知らず…。"およそ30カ国から寄せられた700点あまりの美しい本のなかからその年の世界で一番美しい本を選びだす国際コンクール"(ちらしから抜粋)らしいです。
こうして91年〜通して見て行くと、自分がデザインという仕事を始めた時期がいかにデザインが盛り上がっていた時期かが分かるかのようです。
それまでと違って、大幅に紙質を変えてきたり(紙に限られなくなったり)、形が変型だったり、特別なインクを使ってみたり。
日本独特のデザイン(墨文字、漢字・平仮名・縦書き等)はやっぱり他の文化圏から見ると新鮮なのか、意外と(?)日本の本も選ばれていて「えっホント??」とちょっと嬉しくなっちゃいました。
けれど今みても「お!かっこいい」と思える日本の本は、実は日本語のタイトルだっただけでドイツ製でした…がっくり。いや、これ、もしかしたら日本じゃなく中国を意識してるのかも。(和紙についての本で「和紙」っていうタイトルでした)
本は多岐に渡っていて、デザイン書ばかりではなくて研究の報告書なんかも混ざっていてなかなか素敵です。日本じゃ報告書にこんな手間かけないよ…とか手間はかかってなくても、こんな編集・デザイン許されないよ…っていう羨ましいチャレンジ精神に満ちたものがいくつもありました。
結構そういう普段見聞きしない内容っていうのはデザインと組み合わせるとすごく格好良いものになってジャケ買いの衝動にかられるんですが、どの辺まで一般に販売されてるものなんでしょう?
そして実際自分で持っている本(これも調査報告書系)があるのを見て、改めて「調査報告だったんだ?」と分かり、そして更に薄々気が付いてはいたけどもドイツのデザインが多いことに気が付きました。ドイツ開催だからじゃなく、自分がなんとなく好きなデザインがドイツってことです。
またなぜかこんな中では、絵本の類いは見栄えがしないなぁとも思いました。
そもそも絵本はほんの数冊しか受賞作品がありませんでしたが、どれも色が大胆(というか派手…)だったり、絵がバーン!と大きく大胆に…というか派手にというか…レイアウトされたものが目立ちました。"絵本"だからね…。
となると、らしくない絵本を作ってみるのも面白いかも。暇を作って今度ぜひレッツ・チャレンジ。
そう思うと文字と色と紙質だけでかなり広範囲のイメージを作れるものなんですね。
中には辞書まで受賞していて、膨大な種類の本の中から敢えて選ばれたこの辞書…中身はほぼ文字ですよ、色んな種類の本を見続けたからこそなのでしょうね。