February 24, 2006

NO BORDER summit

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NO BORDER summit
2006/02/23/thu

日清カップヌードルpresents SWITCHトークイベント<NO BORDER summit>へ行って来ました。
弟がSWITCHのサイトから応募したら当ったそうで、誘ってもらえました。
日清のCMは興味があったのでラッキー。映像や音楽で何が言いたいのかは良く分かってるつもりなので、お目当ては日清の考えのほう。
トークイベントの内容は二部構成でこのようなかんじ。↓

* * * * * *
第1部〜体感されるNO BORDER〜
出演者:石塚元太良(写真家)、小林紀晴(作家、写真家)、伊勢谷友介(俳優、映画監督)

第2部〜意識としてのNO BORDER〜
出演者:小林武史(音楽プロデューサー)、高松聡(CMプランナー)、中沢信一(日清食品株式会社)

ナビゲーター:今井栄一(作家)
* * * * * *

第1部のほうは仕事柄色々な国を旅することが多い3人が体感した国境感と生まれ育った環境の違いなどを織り交ぜてのお話でした。写真家ふたりは普段話しなれてないのか、残念ながら肝心な話まで到達するのが遅く、ほんのちょっとしか中身がありませんでした。でもラフなかんじで楽しい話として聞けたので第2部の前の準備トークとして面白かったです。弟はこの写真家ふたりのうち小林紀晴さんの著書を読んだことがきっかけとなり半年間アジア旅行へ出かけたそうなので、もっと濃い話を聞きたかったんじゃないでしょうか。
NO BORDERには直結しないかもしれないけど、写真家お二人の作品を解説付きで見られたのは収穫でした。昨今の写真のテイストのブーム?は「白飛びがち・緑みがち・シンプル・薄い色」だと思っているのですが、それを考えると思わず「ホントにそう思ってるの?」とつい思っちゃうような後付け風コンセプトが見隠れしたような…ですが今読んでる妹尾河童の本いわく「"ホント?"は野暮」に通じるものが作品のコンセプトにはあると思うので、やっぱここでも野暮?素直に受け入れることとします。
最後に「ボーダー(国境)は無くなっていってると思うか?」とのナビゲーターからの問い。
このとき「国境」という意味で話してたけど、結構宗教というか歴史からくる価値観の違いのニュアンスが大きかったので、ボーダーって刺繍で仕切られた線みたいなものだなぁと感じ、その糸は徐々にほどけていっていづれ無くなるところまで来る日がくるだろうけど、糸を抜いたあとの穴がまだ残るわけで。それが完全に埋まってフラットになるってところまではとっても時間がかかるだろうし、埋まる日がくるかどうかはまだ分からないなぁと。でもその日をひたすら目指すんですがね。と思っていました。
ただ…国境って意味では、国の数が多かろうと少なかろうとそこは問題じゃないと思う、…3時間経過の頭ん中です。冷静になって思うとたったそれだけのとこだったな。

第2部は気にしてた部分でもあって充実の内容。ただ時間がもっと長ければ良かったのに!
あのCMの第一印象は、キャッチーな美しい映像、核心に迫る詩、それとなんといっても日清の余裕。
あのCMの印象的な点の1つ:歌。ラジオをほとんど聞かないので、CMで使用されている曲が最初はラジオで少しずつ流していたものだと知りショックを受けました。理由は「デリケートなことだから」。あまりにも戦争に対する批判のメッセージが明確だったためだそう。確かにデリケートな問題ではあるけども。また確かにミスチル自体が大きな影響力の持ち主だろうけども…。
そして印象的な映像。勝手ながらあの映像・ストーリーに手塚治虫の世界を重ねて捉えていました。若干CMのが理想を描いてる部分があるんだけども、問題提起の後→「救う」っていうことをする心の中の希望・願望みたいな部分を忘れず描いているところ。映画でも本でも、作者って不幸も幸福も描くことが出来るから、その選択は重要だと思うのです。(*例え不幸な結末であっても)
そして…日清。一企業が、こんなに具体的な反戦テーマのCMに加担するとはやっぱりすごい。しかも一企業が大企業とあらば尚更。イラク戦争が起こった際、non-noのモノクロページ内で「NO WAR」の特集があった際もたいへん驚いたものだけど、CMってTVを点けてるだけで目に入るものだし雑誌と違ってターゲットを絞れないからどの年齢層が見るかもわからない。当然ものすごい勇気と決断力がいったことで、実際日清の中澤さんもなかなか決めることが出来なかったとお話していました。
決断の要因のひとつに「聞いたことあるけど今まで忘れてた」ような四字熟語が出て来ました。
それは「食足世平(しょくそくせへい)」。
食が足りてこそ平和になる、という意味らしく、これは日清の企業理念のひとつだそう。確かに腹が減ると短気になる、とはよく言う。しかも身を持って体感することもしばしば。(*私は腹が減ってもイライラしませんよ!ぐったりして動けなくなるだけ…)
「食と平和」はリンクされたものであろう、というのが決断の一要因だったそうです。これ、本当にそうなのかどなたか実験してみて欲しいものです。っていうかいっそ日清食品さんでお願いしたい。食が足りたら戦争がなくなるのか?または無くならないにしろどの程度の平和にならばなれるのか?とっても興味があります。

またCMの映像の話に戻りますが、イベント中流れたCM映像の中に「あれ?こんなんあったっけ?」という映像がありました。世界のどこかで実際にある光景:銃を持つ少年兵のバージョンでした。銃や少年兵という画が膨大なクレームの対象になったことで3日間で放送打きりになったのだそうです。慎重に、そして内心びくびくしながら流していたこのテーマのCM初の打きり。音楽があれだけ直球なのに関わらず1年大丈夫だったのに…音楽("ポップミュージック"と称されてました)の軽さを実感します。そしてミスチルが楽曲をラジオのみで流す配慮をしなければならないように、自分と同じ考えを持っている人ばかりではないことやそういう人は沢山いるということに戦争を知らない団塊世代の、その子供世代としてはショックを受けてしまったのでした。日本人の中にもボーダーはある。

最後に、CMプランナーの高松さんの言葉で印象に残り且つ共感した言葉がありました。
それは「身近な人」。
話の流れでミスチルの歌詞「♪I love you〜」の愛について係ってくる言葉だったのですが、幸せも同じだなと思っていて。それを思ったときから「身近」ってことを大切にしたいと思い、なるべく実家へ帰って家族と会うようにしたら今頃母の嫌いな食べ物を知ったり、自分が過ごしてきた地元ってどんなところ?と地元に興味を持ったら意外と面白かったり。大きな範囲のことももちろん大切にするんだけど、まずは身近な人を大切に出来ずにいきなりそんな大勢を、なんて大それていると感じているのです。
まぁ…弟も、またナビゲーターの今井さんも話していたけど、「旅先では東京でよりも確実に笑顔があり、出来れば東京へ帰ってきてもこの気持ちのままでいたいのだけど、いつの間にかまた元にもどってしまう。維持はなかなか出来ないものだ。」
私もまた「まずは身近な人を大切に」をハッとしては忘れ、ハッとしては忘れ…を繰り返しています。なるべく維持出来るように目指すしかないですよね…。
〜〜〜
「ところで私はアナタの"身近"だけど大切にされたことがないんだけど!」という方!
それはタイミング悪くいつも「忘れ」のときに会ってるっていうことでひとつ!

投稿者 orangeworks : February 24, 2006 01:56 AM
コメント

まだキャパシティが狭くて「身近」を"家族"→"地元"まで範囲を広げるのに時間がかかりそうですが、
色々体験してそれを地元も含め色んなところで活かせていけたら良いなぁと思います。

なによりも地元が不本意な姿に変わってしまうのがなんだか寂しくて!ただそれだけ。

Posted by: sati : March 24, 2006 11:42 PM

面白く読ませていただいたので、ふたたび。

小林紀晴は好きな写真家です。
俯瞰しつつ、身近なところに目を注ぐところなんかが、いいなあと思います。


身近を大切に について。

有名な建築の編集者(外人)が、地元で頑張りなさい、と言っていた、と知り合いの建築家から聞きました。
出身の青森には帰れないけど、東京以外のここ(熊谷)でもなにかできるんでは・・と思い始めています。
東京に比べて、点から面になっていくスピードがすごく早い!と最近感じています。
なかなか面白い人達がいますよ!

Posted by: yuko : March 24, 2006 03:40 PM
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