February 20, 2010
陶・漆・版画ー2010早春ー

日本橋にあるギャラリー砂翁へ<陶・漆・版画ー2010早春ー>を見に行って来ました。
三人展だったのですが「版画」を工房でお世話になっている城野さんが展示されていました。
城野さんも工房内ではコンスタントに展示を行ってる方で、あまり小さい作品は制作されない方なので発表出来るほどの枚数を毎年作りつづけているなんてすごいなぁと思います。
私もぼちぼち制作のスピードをUP!させたいものです。とろい。
そしてまた作品のイメージに統一感のある方でもあります。
新作はこれまでのイメージや物語のようなものの続きのよう。普段から動植物のモチーフですが今回は普段描かないという「桜」を描いて展示タイトルの「早春」感を出していました。
一緒に展示されてた漆の食器と木版画の方は、前にも城野さんと展示をされた方と思うのですが、木版画が木版画らしい素朴さを出していました。「早春」だからか元気よく葉っぱや茎が延びるような作品でした。
February 14, 2010
現代舞踊(2010都民芸術フェスティバル)

フリーペーパー共存の仲間アヤックルのダンス公演を観に芸術劇場(池袋)へ行って来ました。
実は小さい頃から現代舞踊をやっているアヤックル。所属しているのは稲葉厚子先生の元に開かれた舞踊舎<踏りゃんせ>。これまで単独の公演のみ観てきましたが、今回は<2010都民芸術フェスティバル>というイベントの一環で全部で3団体の現代舞踊が観られるというものでした。その一番最初の出番でした。
稲葉先生の舞台はいつも人間や精神の大事なところを表現していて、観て華やかで美しい物語とは違って、とてもコンセプチュアル。テーマは重く、向き合うとちょっとシャキッとするような空気が漂う舞台です。お隣に座っていたおばさまが「いつも哲学があるのよね〜」と話すのが聞こえました。本当にその通りだと思う。
今回のタイトルは<Enlightenment 〜光を求めて〜>。都民芸術ということでの分かりやすさへの配慮なのか、始まる直前にナレーションで説明が入りました。<ある美術展にて私の心に深く啓示されたこととは>生きている人たち手を繋ごう、そんなテーマでした。
ひとりで思っていてもなかなか変われない。周りは無関心で、始まらない。自分の中の諦めてしまいそうな気持ち、葛藤の末にようやくひとり理解者が出来て、その前向きな気持ちが広がって行く、そういうイメージの作品でした。
またこの間読んだ<タイタンの妖女>のことになってしまうけど、そこにあった皮肉の1文。<もし、天使というようなものが存在するなら、せめてマフィア程度の組織力を持ってもらいたい(p.236)>天使は個人プレーヤーのことが多いのでしょうか…。でもくじけない心を持った天使が集まれば、ノロノロとでも前に進んでいけるかも。
そして最近ふと思う。本でも何でもそこに見いだすものは人それぞれ。もしかしたらそれぞれ今一番悩んでいることや抱えてる問題に自然と沿って答えを見つけるのかもしれない。
February 13, 2010
NO MAN'S LAND

旧フランス大使館で行われていた<NO MAN'S LAND>が会期延長になったと聞いて行って来た。(〜2/18まで。木〜日のみ開館)
いまいち情報が少なく、アートイベントとしてやる気があるのかどうなのか分かりにくい。フランス大使館なのにタイトルが英語だし。でも大使館なんてそう行く場所ではないので楽しみに行って来たのでした。
感想は…う〜ん、ちょっと期待はずれ。もっと大使館のままの姿を観たかったなぁ。そのほうが格好良かったんじゃないだろうか。終盤の土曜日に行ったから人ごみで余計に学芸際ちっくに見えてしまったのかも。やっぱり観る環境って大事!逆にあの状況で有意義に見学出来たひとがいるのであればその精神力が羨ましい。
ところどころでレトロな電化製品や、へたったソファなど観られて良かったです。もっとフランス人サイズに設計されてると思いましたが昔の日本人サイズの小振りな設計だったのが意外でした。これ狭くなかったのかなー?
カフェの横でふわ〜んと漂うガレットの甘い香りがとってもおいしそうでした〜。もちろん行列です。
*画像は出品されてた作品の一部
February 10, 2010
Dr.パルナサスの鏡

テリー・ギリアム監督の皮肉ととどのつまりと、ヒース・レジャーの遺作を楽しみに<Dr.パルナサスの鏡>を観に行って来ました。
鏡の中は空想の世界、ということでCGだとかで画的にも楽しくなっていましたが、どちらかというと現実世界の洋服やらメイクやら小道具やらの美術やみょうちくりんな出し物のオープニングの踊りなどがとっても良かったです!
ストーリーはヒース・レジャーが主役かと思っていたけど結局は<Dr.パルナサスの鏡>、パルナサス博士の果てしない物語なのでした。
博士は崇高な人物である前に人間であり、その怠惰な人間らしさを悪魔というもうひとりの自分のような(裏を返せば天使でもあるような)はたまた天上から見下ろす神のような男と人生を懸けた賭け事を延々と繰り返して生きているのでした。
本当の幸せ、自分にとって大切なものは何か?(ハンサムスーツにも通じる…)それをちょっとファンタジックに彩っているんだけど、なにより途中に入って来る偽善者への皮肉がとっても恐ろしかったです。広い世界にはこういう状況も本当にあるんだろうな…怖い!
ドタバタで、なんだか面白く、エキセントリックな楽しいビジュアル、そしてピュアな幸せ、という答えだけで終わらせないギリアム…。きっとこの偽善者批判が一番見せたかったんじゃないか?と思うのでした。
*画像は旧フランス大使館にて開催中の<NO MAN'S LAND>の作品の一部。
February 08, 2010
タイタンの妖女

随分前にTVで小説家の人が毎回ゲストでやってくる<爆笑問題のススメ>という番組をやっていて、よく見ていました。(今調べたら4年前に終わった番組だった!面白かったんです。見てなかった方はDVD見て欲しいくらい。)その番組の最終回で太田光が4冊の本をおススメしていて、その力説たるや印象的でした。
印象的だった理由はもうひとつあって、どれもどこか私の好きな本・作家の作品だったので嬉しく思ったからでした。
そこで紹介されていた本は<晩年/太宰治><銀河鉄道の夜/宮沢賢治><フラニーとゾーイー/サリンジャー><タイタンの妖女/カート・ヴォネガット・ジュニア>でした。
その中で全く馴染みのなかった本が<タイタンの妖女>でした。
その番組を見たときのうろ覚えの記憶で勝手に、これまた好きな本<星の王子さま>みたいな雰囲気を想像していたのですが…淡々と進む<星の王子さま>と比べてまったくしっちゃかめっちゃかで頭が混乱しながらなんとか最後までついていった、というかんじでした。
お話の冒頭から平常心の人間は誰一人いないような中、唯一信頼していた人物に裏切られつつ、終始私も塀の外の傍観者のような、火星人に記憶を奪われたかのような状態で、なんだか分からないけど後半やたら胸を打つセリフをところどころで聞かされ、…なんだろうこの登場人物たちの人生?いっぱいのものを身にまとって、ひと一倍色々あったくせにちっぽけな人生劇場を見ている気分でした。
ひとはシンプルになったときそこに残す僅かなものは素朴な愛情、それだけで安らげるんだよ、そういわれているような本でした。
それと人生やり直せるならどこかみんな、出来るだけ良い人になりたいんじゃないかなぁー。そういう願望はつまらないものでも、恥ずかしく思うものでもなんでもないんじゃないかと思うのでした。そんな小さな願望にもきっと小さな"UWTB"(そうなろうとする万有引力)が働くんじゃないかな。
最後の方のラムファードとサロの部分には、ちょっと長編ドラえもん<のび太と鉄人兵団>のイメージも思い出されて涙を誘うのでした。まさか<タイタン…>が元ネタではあるまいな?なんてね。
どちらもそれぞれ素敵だし、なにより普遍的な答えのないテーマだから時代を超えてそんな作品が出現するんでしょうね。
February 05, 2010
梅見

梅の花の咲く頃です。
年末に引越をし、今度の場所もまた大きな公園の近くなので今年もお花見に事欠きません。
住宅街の梅が花を咲かせているので、そろそろ公園の梅林もきっと…と期待して見に行ってきました。まだこれからの梅の木が多かったけれど、何本かは満開でした!
帰ってきてカメラをチェックしたら、風が強かったせいかピンボケも多かったー。
今年は写真上手く撮れるようになりたいなぁ。
January 25, 2010
私が踊るとき

珍しいキノコ舞踏団<私が踊るとき>を観に、パブリックシアター(三軒茶屋)へ行って来ました。
タイトル通り、キノコたちが思わず踊りたくなる曲のオンパレード。いつもみたいな雰囲気の<構成>みたいなものは感じられず、<踊ってて楽しい>を優先したようなステージでした。
それなのでちょっぴりお笑い要素は少なめだったかも。
ところでとりわけ今回は衣装がかわいかったです。そして舞台美術は控えめでした。いつも目移りして観る所いっぱいのキノコのステージですが、今回は人間に視線が集中!
以前の衣装は確かにかわいいけどこれといってそこまで主張はせず、でも踊ってるうちにキノコにしっくりハマってるようなかんじでした。そんな衣装もまた観たいなぁ。
どっちにせよ、観た後に楽しい気持ちになれるので、やっぱりキノコ好きです。
好きなものをもっと沢山観るようにしたいと思いました。
January 24, 2010
駒場公園

<日本民藝館>の近く<駒場公園>内にある<旧前田公爵邸洋館>と<和館>へ行って来ました。
本当は公園内には<日本近代文学館>なる建物もあり、そこではランチも食べられるようになってましたが…あまり時間がなかったので今回は立ち寄らず。
和館は見られる範囲が限られていたのでささっと観てきました。最近つい目にとまる<光源の見えない照明>がここにも。光源を隠す方法も色々ですね。
旧前田公爵邸洋館は、広くなかなか見応えありました。ちょうど上野の旧岩崎邸のようでした。きらびやかさでは岩崎邸のが勝ってました。(ゴールドを多用してますからね)
こちらはどこかオリエンタルな落ち着きを感じました。
不思議だったのは、広々とした部屋に公爵夫妻のふたつ並んだベッドがとりわけ小さく見えたこと。昔のベッドは小さかったの?それとも部屋が広すぎるから小さく見えるの?
和館も旧前田公爵邸洋館も無料で見学出来るのがすごいなぁ。近所に住んでたら通うでしょうな。
しかしまぁ、インターネットが普及して、随分と道に迷わなくなりました。今回も以前だったら迷子になってたと思うんです。有り難いことです!
January 23, 2010
日本民藝館

ずっと気になってはいたけどなかなか足を運ばずにいた<日本民藝館>へ行って来ました!
近くへ行く用事があったので、狙って行った展示ではなかったのですが、特別展で<編み・組みの手技ー籠・蓑など>を開催していて、民藝館のイメージ通りの展示で良かったです。
竹の多面性を再認識しつつ、民藝に美を見いだしつつ、最終的には柳宗悦のマニア心に驚きました。収集品のそのおとぼけ感たら、ない。素敵なものもあるけれど、思わず笑ってしまうものもあって…。
今でこそ私も好きだけど、柳宗悦さんの時代にこれを<ヨシ>とするにはかなりインパクトがあったんじゃないでしょうか。
昨年見た<皇室の名宝>とは真逆を行く作品たちの眼差し。まったく威圧感ナシ。愛着涌くのも無理ないなぁー。
