November 24, 2008
三階朝子展

<三階朝子展>を見に藤沢にあるギャラリーアリアスへ。朝子ちゃんも同じ工房に通う方です。
個展へ行くのは昨年の石川町以来。実は毎年10月か11月頃に神奈川県では<版画アートラリー>なるイベントをしていて、昨年のも今回のもその一貫なのです。県内に点在するギャラリーが参加し、どうやら「ハンコを専用のパンフレットに押して集めると素敵な版画をプレゼント!」という企画だったみたいです。あまり詳しくなくて、今検索して知りました…。
朝子ちゃんの個展は、前回にも出品してたものと見た事がないものが半々くらい。今回も昨年もDMに使われていた<ある日>は久しぶりに見たらイメージよりも小さくて驚きました。実物よりもずっと大きく思えます。
見た事ない作品と合わせてみると、なんだか暮らしと季節を感じます。縁側から庭を見てるのかな?こんなかんじの民芸品が家にあるのかな?そんな風な作家の周辺を感じました。普段の暮らしや季節と自然の恩恵を堅苦しくなく表しているような。
*画像は香川県庁舎。中に大きな猪熊弦一郎作品が見えます。そんなふうに何気なく身近にある素敵なものから色んなイメージが湧いて出てるような朝子ちゃんの作品展でした。
November 23, 2008
明日の神話

渋谷駅に岡本太郎の<明日の神話>がやって来た、というので見に行って来た。この一週間、渋谷に何度も足を運んでいたけど、このJR-京王井の頭線の間の通路には行く機会がなくまだ行ってなかったのでした。
発見されたときのニュースだとかで映像、写真ではちょこちょこ見ていたけれど実物を見るのは初めて。TV等で見ていたときは、実はそんなに感動もなく、またメキシコっていうイメージがより余計だったのか、太郎のいつもの色使いを確認した程度にしか感じてなかったのです。
「そんなに近くにあるなら見に行こう」と軽い気持ちでそこへ行ってみたら、思っていたよりもずっと至近距離に作品があって、筆跡もくっきり、もりあがった中心の白い部分の質感もよく見えて、なんだか色んなことに驚きました。大作です。
これまではどちらかというと岡本太郎の「作品を見て感動」というよりは、その「意図を知って感動」のが多かったのだけど、この作品は何が良いかはよく分からないけど、でも実物を見たら親しみを感じてちょっと好きになりました。人の近くにあるのが良いのかもしれない。
November 22, 2008
永畑風人展

<永畑風人展>を見に銀座にあるギャラリー403へ。
永畑先生は私が普段通う共同工房「ザボハウス」の講師のひとりです。主に銅版画と小口木版を教えられてますがリトグラフも教えてくれるみたいです。(私は銅版画を教わっています。)
ギャラリーはレンガのような外観のとても趣きのある古い昔の雑居ビル。通り過ぎそうになったところで、壁にいっぱいの看板が視界に入って立ち止まったところを先生と遭遇。ギャラリーへ案内して頂けました。ここも先日の神保町のカフェと同じ横開きの古いエレベーター!でもボタンは新しいものになってました。
エレベーターを降りると、狭い廊下沿いにいくつかの小部屋の入り口が開いていて、それがそれぞれ別々のギャラリーのようでした。人がいっぱい行き交ってます。なんだか不思議!エレベーター前はこんなに薄暗いのに、それぞれの部屋から外光が明るく射してきて。異空間です。
そして一番右端の部屋がギャラリー403。展示は銅版画、小口木版、パステルの作品でした。まずはDMにもなっていた「羽のある天使」からスタート。先生の描く女の人は優しそうで清楚なイメージの人が多いです。この天使は翼が十字架のようになっていて、この時期だからかクリスマスっぽさも連想させます。水彩で着彩してあって、他に干渉しないようなブルーの色が奇麗でした。上に画像を載せましたが、色を再現するのは難しいです。本物のがずっとキレイです。
その次は大きな3つの連作。どの作品にも同じような場所が出て来るのは、フランスの田舎の風景らしい。そこはきっと光るような希望に満ちた素敵な街だったんでしょうね。
小口木版の作品は3点。ふたつは年賀状。もうひとつは工房に見本として飾ってある作品でした。小口木版の作品は細かくて具象だからか他作品とはちょっとテーマも違うかんじ。
銅版画、小口木版は工房や工房展でも見ることが出来たけどパステル画を見るのは初めて。パステル画はとくにこのフランスの街が主題。パステルをまともにやったことがないけれど、このボヤーっとしたグラデーションの重なりや色の区切りが素朴で奇麗です。こうして見るとどこかにフォービズムを感じます。パステルは多色なのでとくにそう思うのだけど、それを見た上で銅版画作品をみると例え一色でも同じ雰囲気を感じました。
こういうところが個展って面白いなぁ〜と思える理由のひとつです。
で、この作品の中にひとつ毛色の違った作品がありました。その名も<父、帰る>。ゴーギャンの描くような女の子と一見南国のような風景。で、女の子の腕には父であるカエルが…!作品の上のほうにはロケットやUFOやらが星とともに散りばめてあってエキセントリックです。でもなんか、場所にあってました。
November 19, 2008
いつかのどこか

お花見仲間のk-koさんの個展<いつかのどこか>を見に新宿ゴールデン街にあるnaguneへ行って来ました。
ゴールデン街の中にギャラリーっぽいお店がいくつかあるのは知っていたけど、そのどれにも行った事はなく…。初めて足を踏み入れました。勝手なイメージだけど、写真展が多いイメージ。naguneも普段は写真をメインにしているそうですが、今回のk-koさんの展示は絵でした。
「テキスタイルを使って何かやる」と前会ったときに言ってた気がして刺繍とかパッチワーク…というとイメージがちょっと違うけど何か縫い合わせのような作品を作りそうかなぁ〜?とこれまた勝手に想像していました。ら、2Dだったので意外。
絵は墨のようなもので主線は割り箸ペンのようなニュアンス。その太めの線に細い糸のような線を組み合わせたモノクロの絵でした。過去の作品もみることが出来て、そちらは抽象画。アパレル関係のお仕事をしていたことが分かるような、染色っぽさや、ほつれた細い糸を連想させる作品でした。
今回はいつかどこかで見たような景色を融合させて具象で表現。一見アナログなのに実はデジタルで最終的に整えてるとのこと。色んな作品の作り方があるなぁ。これまでの作品より大分簡素な作品でした。
中でも私は数は少なかったけど、黒い紙をびりびり破いたような太い線の中に描かれた町並みが良かったです。しかし町並みの作品なのに、なぜかアフリカとかサバンナっぽさを感じるのでした。
November 18, 2008
ANOTHERLAND

引き続き工房仲間の展示へ行きました。
<林 陽子 銅版画展 ANOTHERLAND>を見にギャラリーハウス・マヤへ。
コンペを主催されたりしていることもあって工房の中でよく話題に上がるMAYAさんですが、一度も行った事がなく…。今回初めて行きました。
扉など木目の大きめな木を使っているためか、想像してたより優しい雰囲気のギャラリーでした。なんとなく場所が外苑前なのでピリッとした「白い四角い箱」みたいないわゆるギャラリーを想像してたんですねぇ。
林さんの作品はよく見てるつもりでしたが個展へ伺うのは意外にも2度目。工房で会う機会が多いからよく見てる気になるのかな?
それにしても色味こそ明るくカラフルな雰囲気に変わったものの、その緻密さと情報の多さは一貫して変わらず。前回の個展は私が銅版画を始めたばかりの頃・約2年前でしたが、その頃に比べて私の銅版画の知識が少しはUPしたからか、改めて仕事の丁寧さが良く分かります。技法も色々盛りだくさんです!よっぽど考えながらやっていかないとこんなに色々出来ないです。色もこんなに沢山の色を詰め分けて、根気が要ります。
色が明るくなったせいか、前は夜〜未明のイメージだったけど、ちょっと昼間っぽくなったような。それと暖かくなったような。(中には以前のように夜っぽいのももちろんありましたが。)確かにANOTHERLANDかも。
November 17, 2008
森 祐子個展 -いつでも一緒に-

この秋は工房仲間の展示が続きます。まさに芸術の秋、実りの秋…。
ということで本日は<森 祐子個展 -いつでも一緒に->を見に祐天寺へ行って来ました。
祐天寺に降り立つのはかれこれ10年ぶりくらい…。いつも駒沢通りをバスでスルーしてました。(いつも思うのだけどこの「スルー」ていう言葉は日本人の「通り過ぎる」っていう感覚にとってもバッチリ合ってますよね!)
展示の場所は祐天寺駅からほど近い、商店街の中にある<日向堂>というカフェギャラリー。
小さくてかわいい、見るからに気さくそうなお店です。
森さんはこの場所での展示は初めてとのことでしたが、とてもお店の雰囲気と合っていてとても初めてとは思えないかんじ。森さんは絵だけでなくて、布地にプレスした作品をバッグや小物などに仕立てて販売もされていて、そういう物を置く棚もなんだかピッタリでした。
森さんの作品は見た事あっても、展示へ伺うのは実は初めて。展示へ行くと過去の作品もファイルして置いてある場合もあって、今回も過去のものを見る事が出来ました。パステル画も
されているのでパステル画も見る事が出来て良かったです。
パステル画と4年前までの銅版画作品と現在の作品と、それぞれ違っているけど共通点もいっぱいあってそういうのをひっくるめて素敵でした。
展示を見に行くのって楽しいな。
そういえば、カフェには変わったメニューがいっぱいあって、私はコーヒーソーダを注文。基本的にアイスコーヒーの味…でもしゅわしゅわします。なぜか飲む時一瞬コーラのような気がしちゃいます。(色か?)うーん、ある意味目が覚めると思われます。
November 15, 2008
美術+雑貨×古本≒リトルエキスポ

神保町で催されている<美術+雑貨×古本≒リトルエキスポ>というスタンプラリーのイベントへ行って来ました。工房の先輩松本さんに教えてもらい、行った事ある店、好きなギャラリー、気になってたけど行ってないお店が参加していて「いつ行こうかなぁ?」と思っていたところに、松本さんからスタンプいっぱいの神保町マップを見せてもらったら…スタンプがかわいい!早く行かねば〜ということで行って来ました。
でもどっから行こう?まずマップも持ってない状態なので、マップが欲しい。駅から近くて知ってる参加店…「ギャラリー福果」!ここはスタンプもかわいかったので確実にスタンプの欲しかったので一番最初に行きました。ふっくら、ぼや〜っとした果実の形が素敵です。インクの色が水色なのも良い!
そしてとりあえず文房堂方面へ歩こうと思い、途中にある「東京堂書店3F」へ。地方のリトルプレスが揃っていました。前は通ったこと何度もあるけど初めて入りました。用意されていたスタンプラリー用の段ボール紙パッドが「スタンポプラリーの下じきにどうぞ!」の文字がかわいかったです。
その後は文房堂ギャラリーへ。版画の展示をしていたのでじっくり見てきたのですが、人数と作品数が多いからかマット加工のみで額縁ナシの状態でした。あんまり他の工房の展示へ行かないから新鮮というか…やっぱり工房によって作品の傾向が違うんだなぁって思いました。
さて…次はどちらへ行こう?としばし悩み、「vegeca」へ行く事にしたのですがなんと定休日でした…。残念。
暖かく迎え入れてくれる場所へ行きたくなって「美篶堂」へ。久しぶり。展示もかわいかったです。
そして再び神保町、「かげろう文庫」へ。アート系の古書(読み物中心)でした。窓の近くに背表紙の分厚いイギリス製のアンデルセンの絵本集があり、ふと手にとったのだけど中を開いてみてビックリ!これは私が幼い頃に呼んでた絵本を集めて1冊にしたものだー!発行年が生まれ年だったのでちょっと愛着が湧く…。私が持ってるのも私が生まれたときに戴いた贈り物だったらしいのだ。
絵本を後にして、次は「cafe HINATA-YA ヒナタ屋」へ。古い雑居ビルで、エレベーターの扉が片側横開き!(手動)ズドーンとした団地の扉のようなので、エレベーターが着いたと思ったら自分でその扉を開けよ、とのこと。音がして扉の向こう側で止まったかんじがしたので力一杯開けてみた。そしたら今度は見た事がある骨組みっぽい扉が。そっちに手をかけたら団地扉が閉まってきちゃってひとり奮闘…。は、挟まれる〜。
カフェはこぢんまりとかわいかったのでアイスカフェラテで一休み。トイレの東洋陶器マークもいいかんじでした。展示はなんかどっかで見た!っていう、あの色んな場所でアイロンかける人のアイロン掛け中の写真展。どうしてここで?と思いつつ、滝に打たれながらのアイロンは危なくないのか?と不思議に思った。
一休みの後は「AMULET」へ。以前せっけん作品を作っているtaecoの展示があったときに予定が合わず行きたかったけど行けなかったお店。雑貨屋さんだと思っていたけど上の階にギャラリースペースもありました。
次は「SPIN GALLERY」へ。ここは楽しみにしていたスタンプがあるところ。正方形を三角やら色んな形に切り分けてあって、パズルのように自分で形を変えて押せる様になっているます。かわいい!でも…自分の分と友達の分の計3枚の紙にスタンプを集めていたので時間もなく、結局あまり遊ばず。見本が猫みたいなのだったので、それと、プラス魚をスタンプしました。
まだまだあります…。
その後行ったのは「山田書店ギャラリー」!かれこれ5年ぶりに…と思ったら、2つある店舗のうちの入った事ないほうのお店でした。結構お客さんがいて、ギャラリーはちゃんと見られませんでしたが、ざっと見たかんじ守備範囲が広いようです。ここのスタンプも楽しみにしていたもののひとつ。なんと2版!なのです。さすが版画関係の書店。
次は発起人と思われる「言水制作室」。独特なかんじの古い建物にあります。雑貨屋さんになるのかな?狭い部屋に少しずつ自主制作本のようなものとグッズが少し置かれていました。回文の本が置いてあって、その昔中野のタコシェで買おうと思ってそのままだったのを思い出しました。
そのお隣にはギャラリー「1号室|2号室」。写真展をしていました。戴いたお茶が梅昆布茶でした。これまた久しぶり。
次に行ったのは「マロン堂」。普段はお店じゃないらしく、今回のイベントのために臨時でイギリスのデッドストック雑貨などを販売してました。懐かしい…。表参道のチーキーを思い出す。エッグスタンドのレトロな色合いがカラフルでかわいい。ここのスタンプもまぁるい栗がかわいくてお目当てだったもののひとつ。
その後は「西秋書店」へ。教科書系の古書なのかな?でも本の挿絵なのか茂田井武さんの絵が何点か飾ってあって和みました。
そしてその後は靖国通り沿いの「中野書店」へ。昔のマンガとかがチラホラ。カメンライダーもありました。
そして次に春以来の「art-book shop& cafe」へ。編み物の本がかわいいが、図が読めないもので…いつか編み物習いたいなぁ。
さすがに足が疲れて来て、なんとなーく小腹も空いたような…ということでちょっと戻って「avocafe」へ。ここもスタンプがちょっとかわいく、インクの色もさわやか。
あ〜半日よく歩きました!
結局行けたのは16/20。なかなかでしょう。でも押せなかったスタンプほど「良く」見えるもので…。残りも押しに行きたいな。
November 14, 2008
アンドリュー・ワイエス創造への道程

<アンドリュー・ワイエス 創造への道程>を見にBunkamura ザ・ミュージアムへ。
この間は<オフィーリア>好きなくせに<ミレイ展>へは腰がなんだか重くて結局行かず…。でもずっと迷って行かないで終わったせいか、なんだかリアルな絵を見たくなっていてワイエスに惹かれて行ってきました。
あまりワイエスについて知らず、「水彩画」「リアル」「クリスティーナの世界」くらいの予備知識。
展示は<創造への道程>というサブタイトルが付いているだけあって、素描・習作がメイン。中にはそこから完成された作品の実物も何点か見る事が出来ました。でもこの水彩画の習作がやっぱりすごい。ひとつの作品を完成させるまでに今回展示されてたものでも最低2枚以上の習作を描いてから本番に取りかかっています。習作は水彩で結構ざっくり大きく塗ってるものも多かったけど、それにしても毎作品こんなに習作を重ねていて尚この作品量。仕事で挿絵画家をしていたようなのでそれを考えたら量は必然的に多くはなるだろうけど、更に習作を加えたらいったいどれだけ紙が積み重なっていくのか!
どうもお父さんは売れっ子の挿絵画家だったらしく、実家はとても広くて大きかったので場所には困った事ないんだろうなぁ。
作品は素朴な田舎の風景や暮らしを好んでいたようで、派手なモチーフはないものの説得力がありました。でもザザッと描いたものも絵になってるのだけど。リアルを追究して、ドライブラッシュという水分を少なく・絵の具は少量、という技法を多用して石の質感や物の錆感、あと光の反射を表現しているのが特徴でした。こういうリアルな絵はコントラストが大事で、白を白に見せるには色を塗らないほうが良いのですが…きっちりビシッと白を抜いて描いていて、頭の中で整理して描いてるんだろうなぁってデッサンの重要性を感じました。
展示のわりと最初の段階で有名な<クリスティーヌの世界>の素描と習作があり、ずっと知らなかったその作品の状況と意味を知りました。これまで私は単に、風の吹く草原(少し坂になってる)の下のほうから走ってきて転んだか疲れたかした女の人がもうちょっと!って思ってるか、または誰かを追いかけたか…と漠然としたイメージを持っていて、いつもなんだか矛盾しているようで不思議ではあったけどそれ以外深くは考えた事がなく…。
そしたら実際の状況はモデルとなったクリスティーナは足が不自由でいつもあんな風に足を投出し、腕で這って歩いていた人だったらしい。「野菜をとりに畑へ行って、自宅へ戻る」その途中を絵にした作品でした。遠い。家遠い。ワイエスはその姿に生きる力強さを感じて絵にしたらしい。
作品に一貫して生命があった場所というのを大切に感じているようです。
展示の途中では孫をインタビュアーにしたビデオが流れていて、「一週間に7日描く重要性」を話しており、これまた頭があがりません。(当然だ)91歳になった今も、素描から始まり日々身近な物や景色、人の姿を追究しているんだろうな。
ワイエスのエネルギッシュな展示のせいで早く何か描きたくなって、その後行った工房でいつもなら次回に回す時間帯で版画の刷りに挑戦してしまった!時間いっぱい+アルファかかり刷り上がった作品に珍しく満足しました。すごい紙のレイアウト悪かったケド。今やってる作品になんとなく今日見たワイエスと共感出来るイメージを込めていたからかもしれない。
全く話しは変わるけど、ワイエスのモノクロのポートレイトが格好良すぎ…!素敵。私もいつかあんな風に格好よく撮ってもらいたーい。なんて。
*画像は<火打ち石>の一部。
November 13, 2008
安智民版画展

<安智民版画展>を見に三軒茶屋の<ばる・まよるか>へ。
最近同じ工房の方の展示が続いていて、安ちゃんもそう。
一緒の場所で制作してはいてもあんまり刷り上がったものを見る機会がなくて、今回の個展で初めてまともに沢山作品を見られました。こうして一度に沢山の作品を見るのってやっぱり良いですね。世界観を存分に味わえます。
展示されていた作品はメインの銅版画に木版とリトも。全体的にカラーがきれいで。モノトーンの作品でも部分的にはいっているカラーの、ぼや〜っとしたグラデーションがすごく奇麗。絵の内容もそうだけど、それに添えられたタイトルも暖かいイメージ。
私もいづれ色んな技法を織り交ぜて作ってみたいです。でも今はまだいっぱいいっぱい。
*画像は<The wind really welcomed warmly>の一部。作品中度々描かれている小山と木になんだか異国の景色を感じました。
November 03, 2008
香川:4

1ヶ月程日にちが飛んで<香川:4>です。
写真撮影が遅くなった香川の民芸品などなど。
お土産はみんな栗林公園内の商工奨励館の左にある物産売り場にて買いました。(うどん除く)
・讃岐彫りの切手盆と土瓶敷
・丸亀うちわ
・おととせんべい(象屋元蔵)
上の画像は、その切手盆とおととせんべいと物産売り場の包み。
素朴で暖かい雰囲気の切手盆に、愛嬌たっぷりのおととせんべい。写真にとったのは愛嬌ある顔の魚でしたが、ほかのタコやエビなど、水彩画のように絵画的で情緒があり奇麗でした。おせんべいの味は…私はもうちょっと…でしたが昔ながらの味なんでしょうね。お土産に少しもらって食べるくらいがちょうど良いかも。アーサのような海藻が敷いてある部分はおいしかったです!海苔のような香りと合うのかな?
包みも良いですよね!お土産用の包装紙はこうであらねば!エコの面から包装は簡素に、と思ったり、紙製品を少なく…とも思うんですが、この場合ってこの包装紙もお土産の一部のような気がします。紙の無駄遣いはもっと他のところに溢れてると思う。
家で食べるためのうどんは、岡山駅で購入。以前仕事で取材したうどん屋さん「池上製麺所」のがどうしてもまた食べたくて。でも行く前から分かってたんだけど、ここの製麺所のお土産用のは今や東京のスーパーでも買えてしまうのでした…。こういう流通って面白みがないというか豊かじゃないというか。利益はあるかもしれないけど。
讃岐うどんの広まりで一気に注目された香川近辺ですが、「うどんだけじゃないよ!」と頑張ってる元気な姿がところどころに見られて印象的でした。若い人が地元でカフェをやったり美術館に携わったり、地元を素敵に盛り上げているのも良い事だなって思います。
November 02, 2008
EX LIBRIS 蔵書票展

二子玉川にあるアトリエ・アッティコへ<EX LIBRIS 蔵書票展>を見に行きました。
工房の先輩・城野由美子さんが参加されていました。
二子玉川へは何度か足を運んでいるものの、これまで一度も行った事ない道を行き、こんなところに!?と思う場所にアッティコはありました。
自宅の一部をギャラリー(詳しくは、ほとんどいつもは教室。月末一週間のみギャラリー)にしていて、そのため道路沿いにある表札にはオーナーの名字の表札がかかっています。レンガ敷きの立派なエントランスを奥まで行くと、階段を少し登ったところがギャラリーの入り口。
今回の展示は銅版画・木版画による蔵書票とブックカバーの展示でした。中には芹沢銈介作品の展示も。和風のものからイラストらしいかわいいものまで様々でした。
蔵書票、銅版画を始めて一番最初に作る予定だったけど結局やらず、それっきり。でも今日城野さんのお話を聞いて、銅版画での蔵書票作りの面白さを感じました。やっぱり銅版画やってるなら一度は作ってみたいな。
当の城野さんの作品は、いつもの作品の雰囲気をそのまま小さいサイズに、といったところ。ブレませんね!良いです。アンディークっぽい色合いにらしさを感じます。それにギャラリーとも合ってました。
*画像は久米島の朝。
November 01, 2008
「白」原研哉展

<「白」原研哉展>を見に久々ギンザ・グラフィック・ギャラリーへ。今日気がついたけど、このギャラリー意外と表からは目立たないのね。
1Fは今度発売される香水のパッケージデザインと、著書「白」から抜粋した文章+これまでの作品の展示。書物を著すだけあって、とても論理的に空間を整理しています。そして掃除は大切だとも………身にしみるっ!改めて方丈庭園の素晴らしさが心に蘇った。
表紙の作品に関しては表紙絵のハイパーリアルなイラストもすごかった!香水の封には高知の和紙が使用されているらしい…やっぱり和紙は高知ですか。
地下へ行くと2004年からの作品が3点展示されていました。どれも水と技術を用いていて、こういうのついつい見入っちゃう。…と思ったら岩井俊雄さんと一緒に展示に参加されてました。良いなぁ。
どっかのロビーとかみんなが集まるような広い場所とかにいつでも見られるように置いておいてもらえたらものすごく時間つぶしになるかと思うんです。ただやっぱり、掃除が大切、なんでしょうね。
帰ってから知ったのですが、同じような着目をした「アクアドロップ」という玩具がバンダイから出ているみたいです。かなり一般大衆向け・お茶の間なかんじのデザインになってるので手は伸びません。
October 31, 2008
マルタのやさしい刺繍

<マルタのやさしい刺繍>を見にシネスイッチへ。
「刺繍」てところに惹かれてサイトを見てみたら、思っていたような繊細な刺繍じゃなくてカントリーっぽさを全面に出した刺繍だった。「う〜ん…」と一瞬思ったのだけど、どうやら元気なおばあちゃんが4人(3人?)も出て来る楽しそうなストーリーだったのでやっぱり行って来ました。行って良かった!
行く前に映画観のサイトの混雑状況をみたけど、どうもいつもと違う混み具合。これは大変かも?と心していき、1時間以上前にとりあえず券だけ先に買おうと映画観へ行ったら「一時間前には並んでてください」とのこと。あと10分で一時間前なんですが…、ということで私にしては珍しく映画で1時間前から並びました。レディースデーということでとんでもない混み具合で、中には待ってる間に倒れそうになった人も。シネスイッチ、なんか対策しないとー。せめて整理券くらいならすぐ用意出来ると思うんだけど。券にスタンプ押すとか。
映画は大盛況で立ち見も、床に座り見もいました!
ストーリーの舞台はスイスのエメンタール地方にある保守的な村。そこに住むおばあちゃん・マルタは夫を亡くて以来元気がなかったのだけど、「ランジェリーショップを開く」という若い頃の夢を思い出して元気を取り戻していく、というストーリー。
単純なストーリーとかわいい衣装とおばあちゃんたちの頑張ってる姿がすごく楽しくて、途中意外な展開もあったのだけど、見終えた後は気分すっきり。超単館(なにしろ東京で今の所1カ所)にしておくには勿体ないし、あの混み具合ならきっと違う映画観でも後からやるようになるんじゃないかな?
ただ、本編が元気なのに対して、その前の別の映画の予告とCMでは「死・老い」をテーマにしたもののオンパレードで、何もここまで立て続けなくても…と思うのでした。まぁ、本編を見ればそんな魂詰めた雰囲気、すっとばされちゃって充足感に満たされて座席を立てることでしょう。
最後に気になったのは、「あれ?刺繍は?」ってところ。
タイトルとストーリーがあんまり絡まないのでした。かわいいタイトルだから興味を引いて良いんだけどね。オープニングのところで多分(というのもスイス語読めない)メインキャストの名前のところにひとりひと花、紫色の花(花びら?)が添えられてあって、花を摘んで花束にするような演出があって。そしたらスイスでの原題は「Die Herbstzeitlosen(コルチカム)」というユリ科の花の名前がついていたそう。(装苑より)この花は十分な環境になくても咲けてしまうらしい。花言葉は「華やかな青春」。わーぉ。しっくり。そんな内容でした。
*画像は私がふくろうを刺繍したもの。ワインレッドの別珍はおばあちゃんのお古より拝借。

